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東京都渋谷区の歴史
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所在地 渋谷区富ヶ谷1-31-1

 鞍掛の松 伝承地
 現在では道路となっていますが、この付近には、かつて「鞍掛の松」と呼ばれていた名木がありました。のちに松に目印となっていたようです。
 この松については、江戸時代でも早い時期に編纂された「江戸鹿子」には、「所の人ハ古ヘ右大将源頼朝奥州征伐の時、此野に来、土肥月毛と云馬を此木につなき、同く鞍を此木に懸給ふ云、此木枝たれて木形面白く又比類なき松なり、」と記され、頼朝が欧州征伐の折、鞍をかけた松として紹介しています。
 また、「江戸鹿子」よりのちに書かれた「江戸砂子」では、頼朝でなく義家が奥州征伐(後三年の役)に行ったときの話としています。いずれにしても区兄にある伝承地(旗洗池・勢揃坂)と同じく、関東地方特有の源氏伝承のひとつといえましょう。
 松は、幕末・明治の激動期に枯死し、新しい松が昭和17年(1942)・昭和18年(1943)頃まで存在していたようですが、道路(山手通り)の拡幅工事のため取り払われてしまいました。
 渋谷区教育委員会








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