東京都渋谷区の歴史
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 所在地 渋谷区代々木3-26-1 (諦聴寺) 渋谷区指定有形文化財 茶室花雲ちゃしつかうん 平成22年(2010)10月7日指定 花雲は昭和3年(1928)に上野公園で開催された大礼記念国産振興東京博覧会のためにつくられた茶室と伝わり、数奇屋師・木村清兵衛(3代目)の作といわれています。その扁額は、近代の茶の湯文化を牽引した益田孝(鈍翁)の揮毫によります。 茶室の構成は、三畳台目・下座床で、にじり口と貴人口が併設され、水屋と腰掛待合は一棟にまとめられています。意匠的に大きな特徴は、大阪府に所在する水無瀬神宮燈心亭(重要文化財)を「本歌」とした「写し」であるということです。材料の仕上や組み合わせ、天井と屋根の構成などに数奇屋師・木村清兵衛の作風も認められます。茶室を構成する材料は、吟味された銘木・銘竹などであり、いずれも希少で良質な材が使われています。 本茶室は三度の移築を受け、そのため造営当初の経緯は伝承の域をでません。しかし、近代の茶の湯文化の興隆において中心的役割を担った益田鈍翁と、著名な数奇屋師・木村清兵衛の関わりは確かです。花雲は、数奇者と数奇屋師が協同し、歴史的な名席を独自に解釈しつつ新たな茶室を作り出すという、近代における和風建築の天海を物語る上でも貴重な茶室であります。 渋谷区教育委員会 PR |
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