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東京都渋谷区の歴史
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所在地 渋谷区代々木3-26-1 (諦聴寺)

渋谷区指定有形文化財
 木造聖徳太子立像(孝養像こうようぞう
     平成20年(2008)2月28日指定

 この像は、頭髪を中央で左右に振り分け、顔のつくりも明らかにしない立ちすがたで神像を思わせますが、当初は両耳辺で髪を美豆良に結い、いま見るように柄香炉を手にしていたと考えられます。風化による木のやつれが全身に見られ、両手先や香炉のほか台座も近世のものに替わっており、保存状態が良好とはいえませんが、聖徳太子の16歳の姿を表したという孝養像にあたります。
 木彫による太子孝養像は、鎌倉時代以降各地で盛んに造立され、なかには坐像や倚像もありますが、本像のような直立像が一般的です。そのすがたは、太子が父用明天皇の病気平癒を祈るものとされますが、中世になると浄土真宗の太子信仰と結びつき、彫像や絵像が多く作られます。本像はヒノキの一木造で、簡素な彫法から南北朝時代から室町時代にかかる頃に造られたとみられます。
 諦聴寺が四ッ谷から現在地に移転するのは嘉永3年(1850)ですが、太子像はそれ以前から伝えられていたといいます。本像は、区内の真言宗寺院に伝わる聖徳太子孝養像の稀少な作例であり、彫刻史のみならう信仰史の上からも貴重な作です。
 渋谷区教育委員会
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